mojisucount
文字数カウント mojisucount.com
指標解説 約6分で読める

英語の可読性とは?
Fleschスコアと
Grade Levelを解説

英語の可読性スコアをノートで確認するイメージ画像

英文を書いたあとに「文法は合っているはずなのに、なんとなく読みにくい」と感じることがあります。原因は単語数や文字数だけではなく、1文の長さ、使っている単語の難しさ、文の区切り方にあるかもしれません。英語の可読性は、英文がどれくらい読みやすいかを客観的に見るための考え方です。

mojisucount.com の 文字数カウント英語ツールでは、単語数や文字数だけでなく、英文の読みやすさスコア(Flesch)と Grade Level も確認できます。この記事では、Flesch Reading Ease、Flesch-Kincaid Grade Level、可読性・視認性・判読性の違い、スコアを改善する方法をまとめて解説します。

1. 英語の可読性とは

可読性とは、文章がどれくらい読みやすく、理解しやすいかを表す考え方です。英語では readability と呼ばれます。単に文字が大きく見えるかどうかではなく、文の長さ、語彙の難しさ、文構造、情報の並べ方などが関係します。

用語 意味 英文チェックでの見方
可読性 文章が読みやすく、理解しやすいこと Fleschスコア、文の長さ、単語の難しさを見る
視認性 文字や表示が目で見て認識しやすいこと フォント、色、余白、文字サイズの問題
判読性 文字や内容を判別して読めること 手書き文字、低解像度画像、乱れた文字で問題になりやすい

英文の「読みやすさ」を考えるときに中心になるのは可読性です。視認性はデザイン寄り、判読性は文字を判別できるかどうかに近い言葉なので、Fleschスコアを説明するときは混同しないようにしましょう。

2. Flesch Reading Easeとは

Flesch Reading Ease は、英文の読みやすさを0〜100点前後のスコアで表す代表的な指標です。一般的には、点数が高いほど読みやすく、点数が低いほど難しい文章とされます。ニュース記事、Web記事、ビジネス文書、学習用英文の難易度をざっくり確認したいときに使えます。

Flesch Reading Ease = 206.835 - 1.015 × 平均文長 - 84.6 × 平均音節数

ここでいう平均文長は「1文あたりの単語数」、平均音節数は「1単語あたりの音節数」です。つまり、長い文が多いほどスコアは下がり、音節の多い難しい単語が多いほどスコアも下がります。

Fleschスコア 読みやすさの目安 イメージ
90〜100 とても読みやすい 短い案内文、子ども向けの英文
70〜89 読みやすい 一般向けの記事、平易な説明文
60〜69 標準的 多くのWeb記事やビジネス文
50〜59 やや難しい 説明が長い記事、専門語を含む文章
30〜49 難しい 学術的な文章、専門文書
0〜29 かなり難しい 法律文書、専門論文に近い文章

3. Flesch-Kincaid Grade Levelとは

Flesch-Kincaid Grade Level は、英文の難易度を米国の学年レベルの目安として表す指標です。たとえば Grade Level が 8.0 なら、米国の8年生程度が読める難易度というイメージです。日本の学校制度と完全に対応するわけではありませんが、「この英文は学習者にとってどれくらい難しいか」を見る補助指標として使えます。

Flesch-Kincaid Grade Level = 0.39 × 平均文長 + 11.8 × 平均音節数 - 15.59

Flesch Reading Ease と同じく、文が長いほど、また音節の多い単語が多いほど Grade Level は高くなります。Grade Level が高いほど、読むために必要な英語力も高いと考えます。

Grade Level 目安 使いどころ
5〜6 かなり平易 初心者向け教材、短い説明文
7〜9 一般向け ブログ、メール、基本的なビジネス文
10〜12 やや高度 レポート、専門寄りの記事、試験対策
13以上 高度 学術論文、法律文書、専門レポート

4. スコアは絶対評価ではなく目安として見る

Fleschスコアは便利ですが、文章の良し悪しを完全に判定するものではありません。短い文と簡単な単語を使えばスコアは上がりますが、それだけで説得力のある文章になるわけではありません。専門的なテーマでは、必要な専門語を避けすぎると逆に不自然になります。

特に、英語学習者向けの文章、SEO記事、ビジネスメール、研究要旨では、目的によって理想の読みやすさが変わります。一般向けの記事なら 60〜80 程度を目安にし、専門的な説明なら 50 前後でも問題ない場合があります。大切なのは、想定読者に対して難しすぎないかを確認することです。

5. 英文の可読性を上げる具体的な方法

スコアを改善したいときは、まず長すぎる文を分けます。1文が30 wordsを超えると、読者は主語と述語の関係を追いにくくなります。接続詞で何度もつないだ文は、2文または3文に分けるだけで読みやすくなります。

  • 1文を短くする:長い説明は2文に分ける。
  • よく使う単語を選ぶ:utilize より use、approximately より about のように置き換える。
  • 主語と動詞を近づける:文の中心を早めに出す。
  • 専門用語を説明する:初出の用語には短い補足を入れる。
  • 段落を分ける:1段落に1つの話題を置く。

ただし、すべての難しい単語を消す必要はありません。専門性が必要な文章では、重要な用語は残し、周辺の文を短くするほうが自然です。可読性の改善は「簡単にする」だけでなく、「読み手が迷わない順番に整える」ことでもあります。

6. mojisucount.comで確認できる指標

英語カウントツールに英文を貼り付けると、単語数、文字数、行数、読了時間、朗読時間に加えて、Fleschスコアや語彙多様性も確認できます。英語のエッセイ、ブログ、SNS投稿、メール文面を見直すときに、文章量と読みやすさを同時に見られるのが利点です。

指標 何を見るか 使い方
単語数 英文に含まれる words の数 エッセイや課題の word count 確認
文数 文章内の sentence 数 平均文長を把握する
語彙多様性(TTR) 同じ単語の繰り返しが多すぎないか 文章の単調さを見直す
Fleschスコア 英文の読みやすさ 読者に対して難しすぎないか確認する
Grade Level 米国学年レベルの目安 英語学習者向けの難易度調整に使う

7. よくある質問

Fleschスコアが高ければ良い文章ですか?

高ければ読みやすい傾向はありますが、必ずしも良い文章とは限りません。専門的な内容では、必要な用語を使うことでスコアが下がることがあります。読者と目的に合っているかを合わせて判断しましょう。

日本語が混ざった英文でも使えますか?

Flesch系の指標は英語を前提にした計算です。日本語が多く混ざる文章では、スコアの信頼性は下がります。日英混在文では、単語数だけでなく文字数や行数も一緒に確認するのがおすすめです。日英の数え方の違いは「日本語と英語の文字数カウントは何が違う?」でも解説しています。

英語学習者はどのくらいのスコアを目指せばよいですか?

一般的な説明文やブログなら、Flesch 60〜80 程度を目安にすると読みやすくなります。TOEFL、IELTS、大学レポートのように論理展開が必要な文章では、スコアだけを上げるより、文のつながりや主張の明確さも重視してください。

8. まとめ

  • 英語の可読性は、英文が読みやすく理解しやすいかを示す考え方。
  • Flesch Reading Easeは、点数が高いほど読みやすい目安になる。
  • Flesch-Kincaid Grade Levelは、米国学年レベルに近い形で英文の難易度を見る指標。
  • スコア改善では、文を短くし、主語と動詞を近づけ、専門用語を補足する。
  • スコアは絶対評価ではなく、読者に合った難易度かを確認するための補助指標として使う。